
こんにちは、東京紙器です。
当社は「東京紙器」という名前ですので、知らない方からすると箱を作っている会社なのかなと思われることがあります。
しかし実は、もともと幼児誌付録の打抜きからスタートした経緯もあり、当社は薄紙中心の打抜き加工だけをやってきたニッチな会社です。薄紙と厚紙の打抜きはやはり内容が大分異なり、薄紙が加工できるからといって厚紙もできるというわけではありません。
打抜きに利用する全自動打抜き機は厚紙用途としても使われるものですので機械的に加工できないことは無いのですが、細かいセットだったり後工程部分での違いがあるので兼用が難しいのが実情です。
目次
新しいノベルティ開発
さて、そんな当社ですが、先日ある協力会社様より1つのお題をいただきました。とあるノベルティグッズを包むものを紙で作れないかというご相談です。
その会社様は用紙問屋なのですが、普段出にくい特殊用紙などを用いて、紙のアピールと共に実用的でおしゃれなケースを作りたいという要望でした。
前述の通り、薄紙を中心に加工してきた当社に袋が作れるのか。試行錯誤が始まりました。
東京紙器では今年度より営業部内に営業企画部隊を設置し、様々な商材の企画・開発を行っています。今回のお話も営業企画内にて様々な調査や検討をしてみることにしました。
「薄紙の加工技術を活かして、どんな新しい価値を生み出せるだろうか?」様々な革製鞄や入れ物も参考にしつつ、アイデアを煮詰めていき、さらには当社ができること、過去にしてきたことも含めて検討を進めました。
その結果、全く新しいユニークな紙製オリジナルバッグのアイデアが2つ生まれ、協力会社様にも驚きとお褒めの言葉をいただけるような製品を開発することに成功しました。今月そのアイデアが実際に形になりましたので、ここでご紹介をしたいと思います。
その名も
「格子編みピローケース」
「リビングヒンジ紙バッグ」
です。
「格子編みピローケース」

紙製のおしゃれな編み込みケース
格子編みピローケースは、単純なピローケースとは違い遊び心にあふれたケースになっています。「格子編み」とはその名の通り編み物で使われる編み方の一つで、鎖編みと長編みを交互に繰り返すことで模様を作る方法です。
今回のピローケースは格子状の加工を施し、そこに様々な色や種類の用紙を編み物のように通ことでユニークな柄を表現できるようにしました。


編み方によってユニークなオリジナリティのある表現ができますので、用紙自体の特徴や色を十分に発揮でき、印刷がなくとも意匠性の高いピローケースにすることが可能です。もちろん印刷を入れたり、加工をすることもできますのでご希望に応じてカスタマイズできます。

編み方のパターンは無限大です。シンプルな市松模様から、 グラデーションを活かした複雑な柄まで、お客様のブランドイメージに合わせて 自由にカスタマイズできます。
また、編む作業自体も楽しめるため、 「参加者自身が作り上げる体験型ノベルティ」としての活用も可能。完成した時の達成感は、きっと印象深い思い出となるでしょう。

製品の特徴
1.通常のピローケースとあまり変わらない使い勝手
2.編み方や使う用紙によってオリジナルの柄を表現可能
3.印刷せずとも十分に意匠性が高い
活用例
⦁ 高級感を演出したい化粧品サンプル用などに
⦁ アパレル商品の持ち帰り用に
⦁ 参加体験型のイベントグッズに
「リビングヒンジ紙バッグ」

ビヨンビヨン伸びる不思議な紙製バッグ
リビングヒンジ紙バッグは、世界に2つとないであろうオリジナルの紙製手提げバッグです。
リビングヒンジ加工とは木材などでよく使われる加工方法で、素材に細かいカット加工を施すことで、硬い物であってもグネグネと曲げることができるようになる方法のことです。
弊社でも以前、付箋のカバーにこの加工を応用した事例があります。
→「構造計画研究所」様事例

今回紙製の包装資材ということで、このリビングヒンジを応用することを思いつきました。用紙にレザックを使って試作してみたところ、レザック自体が持つ独特なテクスチャーが皮のようなイメージを持ち、リビングヒンジ部分が良い感じで伸びることで中身が少し見えるという面白い物ができました。このバッグの最大の魅力は、使う瞬間の「驚き」にあります。

一見普通の紙製品が、手に取った瞬間にビヨンビヨンと伸びる様子は、 見る人の注目を一瞬で集めます。展示会やイベントで配布すれば、 「あの面白いバッグをもらった会社」として強く印象に残ることでしょう。

一定の斤量があればそこまで用紙を選ばないため、素材選びも楽しめるものになっています。紙の見本帳を見ながら、これで作ったらどうなるかな、あれで作ったらどうだろうと試行錯誤するのはワクワクしますね。
様々な応用ができそうな商品ですが、まだまだ発展途上になっていますので、もしこんなことはできないか?といったアイデアがございましたら是非ご相談ください!

製品の特徴
1.伸び縮みし、中身が少し見える独特なスタイル
2.印刷せずとも十分に意匠性が高い
3.非常に軽い
活用例
⦁ 印象に残したい企業ノベルティに
⦁ 軽量な商品の持ち帰り用に
⦁ SNS拡散を狙ったプロモーションやブランディングなどに
お問合せ→注文の流れ
格子編みピローケース、リビングヒンジ紙バッグの問い合わせから納品までの流れを簡単にまとめておきます。
①お問合せにあたって確認しておきたい事項(※必須ではありません)
1.用紙希望(なければ弊社で選定します)
2.部数(ざっくりでも可)
3.印刷、加工希望有無
4.いつまでに欲しいか
②お問合せフォームよりお問合せ
よくある質問と回答
Q
:
納期はどれくらいですか?
A
:
データ入稿後、3週間~となります。分納対応可能です。
Q
:
サンプルはもらえますか?有料ですか?
A
:
無料サンプルのご用意はありませんが、ご来社いただければ実物をお見せできます。ダミーサンプルが必要な場合、別途ご相談となります。
Q
:
デザインはしてもらえますか?
A
:
グラフィックデザインも可能です。デザイン費は一式20,000円(税別)となります。(※修正1回まで)
Q
:
最小ロット/最大ロットはどれくらいですか?
A
:
100部~対応可能です。
Q
:
耐久性はありますか?
A
:
格子編みピローケースは通常のピローケースとほぼ変わりません。用紙斤量によっても変動します。リビングヒンジ紙バッグは一度伸ばすと、最初の状態に完全には戻りません。通常の紙袋も同じですが、あまり重い物を勢いよく入れたり、何回も繰り返し使うと破れる恐れがあります。
Q
:
食品にも使用できますか?
A
:
直接食品に触れる用途での使用はお控えください。食品を包装する場合は、別途食品用の袋等に入れた上でご使用をお勧めします。
まとめ
社是“Ideaを形に。”をまさに体現する今回の企画・開発。非常にユニークな物が出来たと思っています。この商材の良いところは、必ずしも印刷が要らない 事、紙そのものの良さを活かせる事でしょうか。紙しか使っていませんので、環境にも配慮した物となっています。使い方のアイデア次第ではいろいろな応用ができるのではないかと期待をしています。
聞は一見に如かず。興味のある方は一度実物を見に来てください!
「格子編みピローケース」、「リビングヒンジ紙バッグ」にご興味のある方はぜひお問合せフォームよりご連絡ください!
“Ideaを形に“