
こんにちは、東京紙器です。
急激に蒸し暑くなってきました。
最近は少し梅雨らしくジメジメした季節だなぁと思っていたのですが、そんな感傷を吹き飛ばして真夏の暑さが突然押し寄せています。このような暑い暑い季節に動き出すのがカレンダーサイトです。年末・年明けに使うカレンダー、逆算していくと春~夏にスタートしなければ製作が間に合わないという事ですね。
カレンダーの検討が始まるこの時期にあわせ、弊社のオリジナルエコカレンダーである「リングレスカレンダー」の2026年版サイトをリニューアルオープンしました!
目次
リングレスカレンダーの特徴
エコと価格を両立させたユニークなカレンダー

カレンダーは紙製品として年間で相当量が消費される商品です。最近は下火になった感覚がありますが、この業界に携わる限り環境問題は切っても切り離せない問題です。SDGsの「目標15 陸の豊かさも守ろう」では、「森林の、持続可能な形の管理」や「森林の減少をくいとめる」と掲げられています。リングレスカレンダーでは、下記にご紹介する「CaMISHELL」という特殊な紙を用い、使用する木材量を間接的に減らしています。
また、「目標14 海の資源を守り、大切に使おう」では、ペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミに対する問題提起がされています。弊社ではプラスチックではない透明な袋を協力会社と共に開発・製造して使用しているため、通常包装に使われるOPPなどのプラスチック製の袋を使っていません。
環境を意識した製品は通常の製品より割高になりがちで、コストの面から環境商材を敬遠する動きもあります。リングレスカレンダーは通常の卓上カレンダーと大きなコスト差がつかないよう、サイズ感なども工夫して制作しています。
リングがないから「リングレス」。だからエコ。だから機能性抜群。
リングレスカレンダーの最大の特徴が、名前にもある「リングレス」です。リングレスカレンダーは卓上サイズのカレンダーです。卓上のカレンダーは、通常めくりやすさを考慮して上部にリングがついていますが、このカレンダーにはリングがありません。バラバラの紙が穴に入っているのではなく、きちんと全てが連なっているカレンダーです。
もちろんめくりやすさにも配慮していますし、終わった月のカレンダーを残すことができる工夫もされています。リングが無くとも強度は問題が無く、仮に1月分だけ紙を持ち上げて下にペットボトルを吊るしても剥がれません。

カレンダーのリングには、金属、プラスチック、紙製のものがあります。中でも、プラスチック製のリングの場合、1部あたりに使われるプラスチック量は約4gと言われています。更に包装にプラスチック袋が使用されていると、1部あたり凡そ6gのプラスチックが使用されていることになります。年間1,000部分のカレンダーを配っている会社であれば、リングレスカレンダーに変更することで、約6kgのプラスチック排出量を削減できます。
これはデスクトップパソコン10台分(※)に相当する量です。
※経済産業省「最終製品出荷断面における品目別プラスチック使用量推計(品目別詳細表)」より試算
最近は紙製リングのカレンダーも多いですが、ペーパーリングは金属製、プラ製よりエコの観点では良いのですが、機能的に他の素材製に比べて耐久性に欠けること、リングをかしめている穴が広がりやすいことなどが弱点です。また、リング全般にいえることですが、どうしても嵩張りがでるので梱包など輸送の点では不利で、書きやすさもそこまでよくありません。
リングレスカレンダーはリングがそもそも無いので、これらの弱点が無く、輸送、書きやすさの点でリング製より機能的に優れています。
卵の殻から作る紙「カミシェル」

カレンダーの本体部分(日付が記載されている部分)に使用しているのは「CaMISHELL(カミシェル)」という特殊な紙です。カミシェルは、パウダー状にした卵の殻を木材パルプと混ぜ合わせて作るため、1枚の紙を作るのに必要な木材の量を減らす効果があります。
カミシェルの原料となる卵の殻は、食品加工工程などで排出され、通常産業廃棄物として焼却処分されるものを活用しています。そのため、木材パルプの生産や卵の殻の焼却に係るCO2を間接的に削減する効果もあり、通常の紙と比べて18%以上も生産工程で排出される温室効果ガスが減っているそうです。
プラスチックではない透明袋「セロファン封筒」

一見通常のプラスチック袋と同じに見えますが、カレンダーを包装しているのは「セロファン」製の袋です。セロファンは誰もが馴染みのあるセロハンテープに使われる素材です。
セロファンは植物由来のセルロースを原料とするため燃焼時の発熱量が少なく、さらに土壌では水と二酸化炭素に分解されるとても環境にやさしい素材です。カレンダーの包装には、防湿樹脂をコーティングした防湿セロファンを使った袋を使用しています。セロファン封筒はバイオマス80認定を受けており、マークが印刷されています。
2026年版リングレスカレンダーの表紙デザイン

2026年向けリングレスカレンダーサンプル表紙デザインは、イラストレーターの「なかいつこ」様に依頼し作成いただきました。
なか様が作る作品はどれも優しい雰囲気で、アナログ感を残しながらも生き生きとした動物や植物のイラストが印象的です。徹底して自然や環境にこだわったリングレスカレンダーと、なか様の自然への愛にあふれた優しい作風がうまくマッチしたデザインとなっています。
今回の表紙のデザインは、「森のたからもの」をイメージして作成いただいたとのこと。木の実に囲まれて上の方を飛んでいるのは、どんぐりを咥えたカケス、下の方には、松ぼっくりを追いかけるリスが描かれています。こんな、動物や野鳥が当たり前に居る風景を大切に守っていくためにも、身近なところから一つずつ意識を変えていくことが大事だと考えさせられますね。
なかいつこ様について
なか様の作品は、アナログで着彩した紙をコラージュのように切り貼りして原画を作られています。
今回の表紙の作成風景のお写真もいただきました。

このようにして紙を重ねた原画をもとに様々な紙ものを生み出し、ショップやイベント等で販売をされています。たくさんある商品の印刷仕様も、1色ずつ色を重ねて作るリソグラフ印刷や活版印刷等、温かみのある世界観を再現されるように細部までこだわっているのが伝わってきますね。
なかいつこ様
WEB:https://itsukonaka.com/index.html
Instagram:https://www.instagram.com/itsukonaka/
Shop:(minnne) https://minne.com/@itsukonaka
(creema) https://www.creema.jp/c/itsukonaka
<直近のイベント出展>
2025/7/ 5-6 北海道蚤の市
2025/8/9-11 紙博in京都
2025/9/19-21 紙博in東京
選べる名入れのみとオリジナル印刷
リングレスカレンダーは、なかいつこ様デザインのカレンダーの台紙名入れのみパターンと、完全オリジナルパターンでの2通りの製作が可能です。名入れのみパターンは、なかいつこ様デザイン表紙のカレンダーをそのまま使えるほか、納期がオリジナルパターンよりも少し短めです。
オリジナルパターンでは、リングレス、CaMISHELL、セロハン封筒などの特徴はそのままに、御社オリジナルデザインでカレンダーを作ることができます。
紙離れといわれるなかでもカレンダー、特に卓上カレンダーの需要は未だ根強いものがあります。デジタル社会でも、暦を見るときは一目で確認ができる紙製のカレンダーが結局使いやすいのでしょう。リングレスカレンダーはそんな根強い市場の期待に応えられるエコと機能が両立したユニークな卓上カレンダーです。
来年のノベルティとしてぜひご活用ください。
リングレスカレンダーは下記リングレスカレンダー.comよりお問合せください!
“Ideaを形に。”