
今回は、レーザーカット用のデータ作成を弊社がお手伝いする場合のご説明をします。
- レーザーカットを依頼したいけど、イラストレーターの編集環境が無い
- データ作成に自信が無い
- 実際に切った紙はあるけど、データ化ができない
- デザインや素材はあるけれど、ちゃんとレーザーカットをして成り立つか不安
上記のような場合は、弊社でデータ作成をお手伝いいたしますので一度ご相談ください。
レーザーカットに必要なデータについて
レーザーカット対応のアプリケーションは、Adobe Illustrator(以下:イラストレーター)です。
カットライン(=レーザーが実際に通るパス)は、パス (ベクターデータ)で作成してください。
データ作成に関する詳細はこちらの記事をご参照ください。
イラストレーター以外のソフトを使用している場合
パスが保持されていればPDF、DXF、SVG、EPSなど、他の形式でもご対応可能な場合がございます。データをご支給のうえ、事前にご相談いただけますと幸いです。「Inkscape」や「GIMP」などの無料ソフトをご利用の場合は以下の点にご注意ください。
◎加工用データはベクターデータになっている必要があります。
◎弊社では、イラストレーターとの互換性は保証していません。
◎事前のテストを推奨しています。
※イラストレーター以外のソフトで作成いただいたデータの場合は、弊社で変換した際にデータが正常に読み込めない可能性もあります。スクリーンショット等、内容の確認ができるデータをあわせてご送付ください。
画像はあるが、ベクターデータの作成ができない場合

イラストレーターが無い場合でも、手書き原稿やイラスト作成ソフトなどでカットラインが分かる画像をご用意いただければ、画像データをベクターデータに変換するお手伝いをいたします。(別途費用:難易度に応じて変動します。)
画像からカット用データを作成する場合は、白黒で明暗のはっきりしたコントラストの高い高解像度のデータをご用意ください。
画像でご入稿の場合は、必ず実寸サイズをご指示いただきますようお願いいたします。
また、カットラインは線状ではなく、塗りで作成してください。

現物はあるがデータがない場合
切り絵作品等、お手元でカットされたものをレーザーカットで複製・量産したいというご相談をよくいただきます。
現物はあるがカット用データが無いという場合も、弊社でデータ作成のお手伝いをいたします。(別途費用:難易度に応じて変動します。)
できる限り影が出ないように、実寸サイズの高解像度設定(できれば600dpi)のスキャンデータをお送りいただきますようお願いいたします。
A3サイズまでであれば、実物をご送付いただけましたら、弊社でスキャンからデータ作成までご対応いたします。
実物は黒、あるいは暗めの色味の紙を使用して作成いただけると助かります。
※折れないように梱包・発送をお願いいたします。
データのリサイズもご相談に応じてご対応しておりますが、切り絵作品を縮小すると、細くなりすぎて加工時に千切れてしまう箇所が発生する等のリスクがあります。
細かな絵柄の場合は、データの縮小ではなく、ご希望サイズの実物を作成いただき、それをデータ化することをおすすめしております。
デザインから依頼したい場合
カットしたいモチーフや素材はあるけれど、どうやってカットデータにしたらいいのかわからない、レーザーカット用のデータがうまく作れない、という場合は、デザインから弊社にお任せください。(別途費用:難易度に応じて変動)
デザインご依頼の流れ
①まずはデザインのご要望をご連絡ください。
・完成品のサイズ
・カットのモチーフとなる素材
・全体図のラフスケッチ
・イメージに近い実績品等、参考画像
・加工を希望する用紙
・印刷の有無
・その他オプションなど
いただいた情報をもとに、デザイン費用と想定する完成品のイメージから製作費用を概算でお見積もりいたします。
②デザインの契約&発注
概算見積の内容でご納得いただけましたら、まずはデザインのみ正式発注をいただきます。
③初稿提出~校了
ご要望に応じて工程は変動しますが、通常は以下のような流れでデザイン校了まで進みます。
④ヒアリング
デザイン内容や方向性、完成イメージ、サイズ感などをお伺いします。
⑤ラフスケッチの確認
ヒアリングした内容にもとづいてラフスケッチを作成し、全体の印象、文字情報、レイアウトなどの確認を行っていただきます。
ラフスケッチ校了後に大幅なデザイン変更があると、デザインの再作成となり追加でデザイン費用が発生しますので、ご留意ください。
⑥初稿の確認
ラフスケッチの内容を実際にデータ化していき、より完成品に近いデザインになります。初稿以降は大幅なデザイン変更ができませんので、ラフスケッチの段階で可能な限りお持ちのデザインイメージに近づけた上で初稿への進行指示をいただきますようお願いいたします。
⑦校了
完成したデザインと加工データで製作をすすめるのに問題がなければ、校了のご連絡をお願いいたします。
※どの工程においても適宜修正のご対応をしておりますが、データが作り直しになるような大きな修正や、通常3回程度までの修正回数を上回る場合には、追加費用が発生いたします。
⑧量産費用の最終見積もり・ご契約・正式発注
校了をいただいた完成データをもとに、最終的な量産費用をお見積もりいたします。
問題が無ければ、量産の正式発注をいただき次第、生産に着手いたします。
※詳しい「ご注文の流れ」については、以下の記事もご確認ください。
まとめ
レーザーカット用のデータ作成は少し難しく、ハードルもやや高く感じられますが、東京紙器では、初心者の方にも安心してご依頼いただけるようにサポート体制を充実させております。
デザインやデータ作成のことでお困りごとがございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせフォームよりご相談いただけますと幸いです。
その他ご質問など
その他レーザーカット加工や彫刻に関するご相談がありましたら、東京紙器のお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
加工した紙や素材がレーザーカットに向いているかご心配の場合は、こちらの記事をご確認ください。
データ作成でお困りの方は、以下の記事で詳しくご説明しておりますので、あわせてご確認ください。