打抜き(型抜き)はダイカットとも呼ばれ、刃型(トムソン型・ビク型)を用いて紙やシールなどの素材を、最大300tにもおよぶ圧力で任意の形状に打ち抜き、必要に応じて筋押し(筋付け)を行う加工方法です。直線だけでなく、曲線や複雑なシルエットも自在に成形でき、パッケージ(紙器)や什器、ノベルティなどの製造には欠かせない工程です。
一般的には「打抜き・型抜き」と呼ぶれますが、人によっては「トムソン抜き」と呼び、使用機械に応じて「ビク抜き」と呼ばれることもあります。手差し機では「トムソン」「ビク」、自動フィーダー付きでは「オートン」や「ボブスト」など、現場では呼称が使い分けられることもあります。
刃型の製作が必要なため初期コストはかかりますが、量産性と再現性に優れており、同一形状を安定的に生産できるのが特長です。