中綴じは、表紙と本文を開いて重ね、開いた中央(のど)の部分を2~3ヶ所、針金(ホチキス)または糸で綴じる製本方法です。8?40ページ程度の薄い冊子に多く用いられ、雑誌、週刊誌、小冊子、パンフレットなどで広く利用されています。絵本などでは、糸をミシンで固定する「中ミシン綴じ」が採用されることもあります。
本文をフラットに大きく開けるため視認性が高く、製本コストも比較的安価なのが特長です。一方で、ページ数が多くなると、折った際に内側の紙の厚み分だけ外側の紙が逃げるため、小口切れやレイアウトのズレに注意が必要です。また、背表紙を付けることができないため、本棚での識別性や高級感の演出には不向きとされています。なお、ページ数は必ず4の倍数で構成する必要がある点にも留意が必要です。