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「御~印の世界」:日本の伝統と印刷芸術の融合

「御~印」増えましたよね

皆様、暑いですね・・今年は雨も少なく、フェーン現象もあってとんでもなく暑い日が続いています。私も先日奥多摩へ行ったのですが、暑すぎてあやうく脱水症状になりかけました。おかしなくらいダルくなっていたので、すぐに水を飲んでなんとか重症化せずにおさまりました。

さて、夏休みということでお盆休みなど旅行の機会もおおくなる時期です。昨今観光地にいくと様々な「御~印」を見かけると思いますが、どんな種類があるのか簡単にではありますがまとめてみました。涼しい部屋でさらっと読んでもらえればと思います。

様々な御~印

切り絵御朱印に始まる「御~印」は、その種類も豊富で、日本の伝統と現代技術が交錯するその世界はさらに広がりを見せています。共通するのはそのご当地ならではの意匠が施されていること、異なる形で歴史や文化を映し出すこと、時間軸(日付や季節感)がでているものが多いこと、などです。その旅の思い出を記念するのに良いものになっているので、種類が増えているのでしょう。もはやこの傾向はブームではなく、一種の観光文化に昇華しつつあるのかもしれません。

歴史好き必見のロマンあふれる御城印

国内各地の城址や城跡で授与される御城印は、その土地の歴史や文化を体現した美しい図柄が特徴です。歴史好きにとって、その場所のエピソードを物語る御城印は、訪れる旅を一段と深いものにします。城はそれぞれで異なる風情があるものですが、必ずしも城そのものだけなく、その周りの風景、城にちなんだ武将像など、写真では表現できない意匠まで再現できるところが魅力です。その城のロマンをより表現しやすいものだと言えます。

尊厳を閉じ込めた御陵印

歴代天皇や皇族が眠る墳墓や皇室関連施設で授与される御陵印は、日本の歴史や皇室の尊厳を伝えます。静寂な雰囲気の中で手に入れる御陵印は、日本の長い歴史と皇室の存在を訪れた人々に対して静かに語りかけます。

日本の墳墓はどちらかと言えば派手な墓ではなく、自然と調和した形や神として神社のような形になっていることが多く、規模が大きいものも少なくありませんが、そういったスケール感を閉じ込めることができる点が御陵印の魅力の1つです。その墓に眠る歴代天皇に思いを馳せながら、旅を振り返るのもまた一興ですね。

旅の安全と記録、力強さの御船印

海や川を旅する人々に対して授与される御船印。旅の安全を祈るとともに、その船旅の記録として重要な役割を果たします。船旅の思い出を彩る一方、船乗りたちの祈りの気持ちを形に残します。船は、船自体や観光地の姿もそうなのですが、その力強い文字にも特徴がありますね。筆で大書されたような文字を見ると、海の波の荒々しさ、波頭にしぶきをあげながら進む船の雄々しさが思い起こされます。

それぞれの駅を巡る楽しみ、鉄印

旅行者が自ら鉄道駅や観光地で押すことができる鉄印は、その地域の特色を可愛らしく表現します。訪れた場所の思い出作りに欠かせない存在として、小さな子供から大人まで楽しむことができます。鉄道はもともとその性格上スタンプラリーなどと相性が良く、鉄道各社がそのような催しをすることも多いですが、鉄印も鉄道単体のというより、各駅で鉄印を集める性格が強いのが特徴です。ですから御朱印帳ならぬ鉄印帳も人気で、鉄道好きな方にとっては収集欲を掻き立てるものになっています。

繊細な美しさを刻む、芸術度の高い切絵御朱印

一方、切り絵御朱印は従来の御朱印に加え、繊細な切り絵が施されています。これらの切り絵は神社仏閣の特性や季節の風情を表現し、御朱印の芸術性をさらに高めます。いわゆる日本の美、四季折々で姿を変える神社仏閣の姿、厳か、神々しさ、日本人の琴線に触れる表現は違う季節にも行ってみたい、別の神社やお寺は何が違うのだろうと、旅への思いを掻き立てるものとなるでしょう。最近はより意匠性を高めた従来の切り絵御朱印とは違った加工を施されたものも増えてきており、世界でも日本でしか手に入らない物となっています。

まとめ

「御~印」の魅力は、それぞれが持つ歴史や文化の背景に深く根ざしています。その意味を理解し、その場所の記憶を鮮やかに蘇らせることができます。それぞれの御~印には、印刷業界の高い技術力が生かされており、広告業界に対しても、視覚的な伝え方やブランディングの新たなアイデアを考えるきっかけを提供するかもしれません。御~印を通じて訪れる人々との絆を深め、観光業界にとっては新たな観光資源となることでしょう。

新たな「御~印」を探しに行く旅、いかがでしょうか?それぞれの御~印があなたに新たな発見をもたらすことでしょう。もしかしたら、その一つ一つが見つける喜びをもたらし、旅の思い出をさらに彩ることとなるかもしれません。

もし、自分たちもこのような「御~印」を作ってみたい!、こんなアイデアがあるけどどうしたらいいかわからない、といった悩みがある方はぜひ一度弊社にお問合せください。数十万部、150件以上の実績がある東京紙器が必ずや力になります。

Ideaを形に。」
山田秀嗣
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