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創業64年の紙加工屋が解説する紙の打抜き加工の全て【第2回 平版打抜機編】

皆様実りの秋がやってまいりました。印刷業界にも季節によって閑散期や繁忙期があるのですが、紙の加工や商業印刷物のピークは多くの場合秋になると思います。カレンダーが大量に動いたり、来年度4月に向けての案件が動き出したり、年末・年始にむけての販促物や早い物だとバレンタイン向け商材など・・枚挙に暇がありません。しかし、この連載を心待ちにしている世界中の皆様にお届けするため、仕事がパンパンで忙しい中ワクチン副反応で辛い体に鞭打ち、また筆をとった次第です!

すみません。嘘でした。もっと仕事したいです・・。もっとサイト見てほしいです・・。(ワクチン接種は本当)

気を取り直して早速第2回の内容にまいりましょう。
第2回目は自動平版打抜機編です。弊社が打ち抜き加工で主に利用している機械について簡単に解説をしていきます。

 

自動平版打抜機とは

自動平盤打抜機は、第1回でご紹介した機械種類1つのなかでも「プラテン式打抜き機」と呼ばれる種類の機械です。

商業や出版印刷物やパッケージ、段ボールなど、幅広い分野の打ち抜き加工に使われている機械で、通称オートンと呼ばれます。「オートン」は自動化(オート)されたトムソン抜き機の略称といわれています。「トムソン」とはこういった機構の機械を作り始めたアメリカのトムソン・マシン社に由来すると言われており、トムソン抜きで使われる型のことを「トムソン型」と呼びます。トムソン抜きは、このトムソン型を使い、上下運動によって平圧をかけて型抜きすることをいい、オートンはそれを自動で行う機械ということです。

 

 

オートンの構造

オートンには大きく分けて4つの構造があります。
フィーダー、打ち抜き部(プラテン)、ストリップ、デリバリーです。パレットなどに載せた全判用紙をフィーダーにセットした後、まず紙がタコと呼ばれる吸口(サッカー)によって吸い上げられ、機械へ給紙されます。

機械へ給紙された紙は、刺し身状になってフィーダーと打ち抜き部の間を一定の速度で流れます。そして、打ち抜き部の手前まで流れると、グリッパーで咥えられ打ち抜き部まで一気に引っ張られます。あまり薄い紙だとこの引っ張り力で紙がたわんでしまい、うまく打抜くことができません。それを避けるために速度を調整しますが、その分打ち抜き加工速度は下がることになります。

打抜き部へ入った紙は、強い圧力(最大300t程度)をかけて型に押し付けることによって加工されます。型はチェースと呼ばれる機構にあらかじめセットしておき、下向きに固定されています。そこに下から紙を押し当てる形です。

加工された紙は、引き続きグリッパーによってストリップ部へ送られ、改めて一瞬停止をし、シートの不要部分を落とします。ストリップ部にも専用のストリップ型が必要になります。これによってストリッピングが終わるとデリバリーまで送られ、排紙されます。

 

オートンの特徴

自動平盤打抜機の特徴は汎用性が非常に高いところです。
用紙は46/70kg(コート紙の場合は90kg以上)程度の紙から、最大で約3mm厚(東京紙器所持のものでは1.5mm)まで加工できるので、ポスターやカレンダーから段ボールのような厚いものまで、多種多様な紙を加工することができます。

更に、加工できる用紙サイズはA3からK倍判までと幅広く、単面で数が少ないものだけでなく、大判の多面付け品もなんなくこなすことができます。また、生産性が高く、条件や機械にもよりますが、時当たり4,000回転以上回ります。

短所としては、小さい判型の紙や70kgを下回る薄い紙の加工ができない点や、機械が大型なので段取り(セット作業)が大変で、極小ロットの加工には不向きな点が挙げられます。小さい紙を加工したい場合やロットが小さい場合は、ビクを利用すると良いでしょう。また、オートンで加工できない薄い紙でも、ハイデルのようなシリンダー式の打抜機(東京紙器内には設備がありません)では加工ができる場合があります。

(※シリンダー式については前回記事をご参照ください)

 

当社の設備紹介

最後に弊社内にあるオートン設備についてご紹介しておきます。
弊社ではオートンを4台保持しており、最小400×275~最大950×1,300mmまで打抜くことができます。用紙サイズでいえばA3~A倍判まで加工可能です。

また、オートンではありませんが、半自動打抜き機も保持しているので、かなりいろいろな加工に対応ができます。

これまで長年打ち抜き加工をやってきており、単発の案件を含めいろいろな打ち抜きを行ってきました。紙を加工したい!というときは、ぜひ弊社へお問合せいただければと思います。方法のご提案、印刷から納品まで全て請け負います。

今回は自動平版打抜機(オートン)についてご紹介いたしました。次回は「型」について。お楽しみに!

 

「Ideaを形に。」東京紙器株式会社

 

山田俊英
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