油性インキは、アマニ油、キリ油、大豆油などの乾性油(空気中で徐々に酸化し、固化する油)や半乾性油の植物油を用いたインキです。乾燥機などの追加設備が不要で、オフセット印刷や活版印刷などで広く使用されています。
印刷後は自然乾燥によって定着し、乾燥には数時間から1日程度必要ですが、乾燥後は耐摩耗性や光沢に優れているため、書籍、チラシ、パッケージなど幅広い印刷物に利用されています。なお、乾燥中のインキによる裏写りやブロッキング(印刷面同士の貼り付き)を防ぐため、パウダーを散布する処理が行われることがあります。