コート紙は、印刷適性を向上させるために、クレーなどの鉱物性顔料と接着剤を混ぜた塗料を用紙の片面あるいは両面に塗布した「塗工紙」の一種で、一般的に塗工量が片面あたり10g/㎡前後のものを指します。
高い平滑性と光沢感が特徴で、カラー印刷時の発色が良く、印刷再現性に優れています。そのため、カタログ、パンフレット、チラシなど見た目による訴求力が求められる印刷物で使用され、日常的に目にする機会の多い紙です。
一方で、表面が平滑で、塗工によって液体の吸水性が低いため、鉛筆やボールペンによる筆記性はあまりよくありません。ツルツルとした手触りの紙です。