こんにちは、東京紙器です。日本のイラストレーター、福田利之さんとフィンランドのイラストレーター、アンネ・ヴァスコさんの共著となる絵本「アームとイルタ」の原画展+トークイベントへ行ってきましたのでご紹介いたします。
目次
原画展
トークイベントの前に原画展が開催されているほぼ日神田ビル1Fにある「TOBICHI東京」へ。
ギャラリーの外からガラス越しにたくさんの人が見えてわくわく。
会場に入ると色彩豊かな原画に迎えられ、一気に絵本の世界に飛び込んだようです。



アンネさんの作品はコラージュを使った鮮やかな色のイラストです。
間近で原画を見ると模様が描いてある紙を貼ったり、細かい点や筆の動きで表現したりと様々な手法を使っていることが見て取れます。
福田さんの作品は温かい気持ちがあふれるような、イルタの表情がとてもかわいいイラストです。
こちらも原画を見ると紙やインクのでこぼこがあったり、細やかな筆使いと微妙な色合いを感じることができます。



絵本のイラストを使ったグッズもいろいろ。
弊社が生産のお手伝いをした切手風シールもかわいく置いてありました。


絵本製作の様子を写した写真コーナーもありました。

会場にはフィンランドでアームとイルタを出版するVINHAのオーナーと作者のアンネさんの姿も。
VINHAは出版事業とともに100年前から続く書店も受け継いでルオベシという湖水地方の町を盛り上げているそうです。
あっという間に時間が近づいてきたのでトークイベントが開催される別会場「ほぼ日の學校」へ。
TOBICHIのスタッフの方がわざわざ外へでて案内してくれます。親切!
トークイベント
会場受付で絵本を受取り、トークイベントのはじまり。
壇上には福田さん、アンネさんのおふたりと翻訳者兼コーディネーターの森下さん、ブックデザイナー酒井田さんの4人が登場。
作者のおふたりが知り合うきっかけや15年前に約束した絵本製作が実現するまでの経緯などのお話から始まりました。
たびたび合間に離されるフィンランドの生活や文化、価値観などのお話もとても興味深いものでした。
フィンランドの絵本は結末をはっきりと描くということが少なく、読者の解釈に任せられ、それが自然なかたちとして受け入れられるとのことでした。
こちらの絵本でもフィンランド版では最後のページに文章がないそうです。
個人的にはアンネさんの話すフィンランド語の響きがほんとうに魅力的で。
柔らかい夢の中で聞くような声、この声で寝る前に本を読んでほしい…などと思っていたら、最後にはおふたりによる絵本の朗読が!
通訳の森下さんを介しながらの会話でありながらとてもスムーズでわかりやすく、言語の壁を超えているそんなお互いの信頼関係や仲の良さが伝わるすてきなトークイベントでした。
イベント後には絵本のページにみなさんのサインをいただきました。

福田さんはとてもかわいい耳の大きなねずみを描いてくれました。
前の人は馬で後ろの人はかたつむり…人を見てモチーフを選んでくれているんでしょうか。
アンネさんは雪のなかのがちょう。なにかお話をと思いながらもなにもでてこず、まごまごしながらお礼を言うと、アンネさんがすてきな笑顔返してくれました。
原画展は東京から京都へ巡回します。
アンネ・ヴァスコ × 福田利之
絵本『アームとイルタ』原画展
[TOBICHI東京]
https://www.1101.com/tobichi/tokyo/exhibition/detail/?p=14998
■会期:2026年3月6日(金)~2026年3月29日(日)
■時間:11:00〜19:00 入場無料
■会場:東京都千代田区神田錦町3-18 ほぼ日神田ビル1F
[TOBICHI京都]
https://www.1101.com/tobichi_kyoto/event.html?id=463608
■会期:2026年4月10日(金)~2026年4月22日(水)※木曜日定休
■時間:11:00〜18:00 入場無料
■会場:京都府京都市下京区河原町通り四条下ル市之町251-2 寿ビルデイング5階
フィンランドでも5月の出版の際にいろいろなイベントが企画されているとのことです!
Anne Vasko
イラストレーター、絵本作家
1969年 フィンランド、カラヨキ生まれ
テキスタイルデザイナーとしてデビュー後、子どものころから夢だった本の世界で挿し絵を手がけるように。布を使ったコラージュ絵本『ポンポン』で絵本作家としてデビューする。猫のぬいぐるみのイエロナのおはなし『ぼくって王さま』で、優れたイラストレーターに贈られる栄えあるルドルフ・コイヴ賞を受賞。
instagram:@annevasko
福田利之
イラストレーター
1967年 日本、大阪生まれ
ティッシュペーパーやインスタントコーヒーなどを使用した独特な手法で、凹凸のある絵肌で物語の一コマのような作品を製作。どこか懐かしい雰囲気とデザイン的なファルムが描く特徴的な作風で広告、CDジャケット、絵本、ロゴのほか、雑貨などのプロダクトデザインも行う。
WEB:https://to-fukuda.com/
instagram:@tofu4cyome