年末から年始にかけて作業依頼が多くなるのは美大学生の卒業作品の製作依頼です。今年も多くの方からご依頼をいただきましたが、その中で印象に残っているのが上坊さんの作品です。普段でも時々、変わった形の「本」を作りたいという相談を受けますが、製本をしてから本を複雑な形に切り取るということはできません。また1ページづつ切って製本するというのは可能ですが、量産ができないために断念することが多いのです。今回初めて、レーザーカットで本文をカットしてから製本して本に仕上げるという加工のお手伝いをしました。たった一冊づつの加工ですがページ数が多く、作品の提出日も迫っていたために時間との戦いでした。このたび仕上がった本の写真をいただきましたので、ご紹介させていただきます。さて作品の評価はいかがでしたでしょうか、気になるところです。これからもユニークな作品作りにチャレンジしてください。

東京紙器株式会社